???な動物
  霊長類の危険性
  動物から移る病気
  感染症を予防するために
  こんなにある感染症
  外来生物法
  国際条約
  自然破壊
   
  環境省
  動物検疫所
   

エキゾチックアニマルとはどういう意味でしょう。それは一般に、外国産の動物という意味です。『変わった動物』というように解釈されていますが、外国産の希少動物、動物園の動物、野生動物、実験動物などもエキゾチックアニマルといいます。(一般的に犬・ネコ以外の動物をエキゾチックアニマルと呼んでいます)

 
ペットショツプで売られているエキゾチックアニマルの中には国内で繁殖されたものもありますが多くは輸入されたものです。生息地の業者が捕獲したものをそのまま日本に輸入しています。多くは輸入時に検疫を受けないままペットショツプに並びます。日本では知られていない感染症や寄生虫を持ち込む可能性も高く、扱うペットショツプの中には不衛生な状態や適切な飼育がされていないことも多く見られます。
感染症などのリスクを避けるためにはエキゾチックアニマルを飼わないことです。どうしても動物を飼いたいと思うなら人間との生活が長い犬や猫にすべきです。長い歴史の中で犬や猫についてはほとんどのことが分かっているからです。
アイン物病院ではエキゾチックアニマルを飼わないようにお願いしています。飼主さんや社会が受けるリスクを考えるとそうなるのです。
希少動物マニアが持ち込んだ動物やペットショップで販売されているこれらの動物はもともと野生の動物であり、その生理・行動などなどよくわかっていないことが多いのです。
動物を飼うことは、何があろうと最後までその動物の世話をすることです。
珍しかったり、人気があるだけでその動物のことを知らない人が飼い始め、やがて飼主の手に負えなくなったエキゾチックアニマルたち。もともと野生に近い動物たちを捨ててしまうことの意味を考えてください。野生に近いほど環境に順応する力は強く、確実に日本の生態系を変えてしまいます。
数年前、アニメで放送されて人気になったアライグマは、姿は可愛いのですがとても野性的で飼主さんの思った動物とは程遠かったのでしょう。飼育をもてあまし捨てられ、今では完全に環境に適応し農作物を荒らす害獣になっています。
また、これらの輸入動物の中には輸出入を禁止されていたり、絶滅種に指定され国際的に取引が禁止されている動物も含まれており、マニアの間で高額で取引されるため密輸も後を絶ちません。
 
まだよく知られていない動物を飼育する時大切なことは、その動物の生命を維持する食事や環境の知識が飼主にあるかということです。かりに自然界での食べ物がわかっても、同じ物を与えることは難しく、どのような栄養をどれだけどういうように与えればいいのか、基本的な栄養学が重要となるのです。生命を維持しているということと、健康に生きているということとは異なります。
動物を飼育するには生息環境はもちろん、必要な栄養素、生理、生態、習性、そしてどんな病原体を持っているかがわかっていなくてはいけません。また、たとえ分かっていても飼育に必要な費用が思ったりもかかったり、大きくなりすぎて家庭では飼えなくなるといった問題もたくさんあります。 自己満足から社会に迷惑を与えないようにしましょう。
例えば、うさぎにお肉をあげる人はいないと思いますが、チョコレートをあげてしまう人は少なくないのです。また、犬と猫でも必要な栄養素は異なります。犬にキャットフード、猫にドッグフードを長期的に与えると健康上の問題をおこします。モルモットはビタミンCの給与が欠かせません。数年前にオオカミ犬(オオカミの血を引く犬)がテレビで紹介されブームになったことがあります。ですが犬と狼とは違うのです。犬を飼う感覚で狼や狼犬を飼い繁殖をしてしまうという、身近な動物のことさえも知らない飼主や繁殖家が多いのも現実なのです。
人と暮らす上でその動物の行動学は重要です。犬や猫はある程度その行動が理解されています。どういうように接するべきか、また彼らに人との生活を知ってもらうことも可能です。だからこそコミュニケーションもとれ、パートナーとして一緒に暮らしていけるのです。しかし、野生の動物、例えば今人気のプレーリードッグは野生ではお互いが傷つけ合うほどの激しい遊びをします。ケンカではなくこれが遊びなのです。また、一夫多妻で群れに雄は一匹です。人と暮らすようになったプレーリードッグに同じ仲間と飼主との区別を認識させることができるかは疑問です。行動学を考えた生活環境を提供できず、ストレスを与え、その結果として飼主だけでなく社会にも被害を与えることにもなりかねません。
 
げっ歯類だけでなく野生動物はいろいろな感染症を運んできます。新感染症法ではコウモリ、プレーリードッグ、タヌキ、イタチ、ハクビシンなどが輸入禁止となりました。輸入動物の検疫も家畜や犬以外に猫、サル、アライグマ、キツネ、スカンクが必要となりました。しかし、エキゾチックアニマルを求める人たちが多い現実、不法に輸入される動物も後を立ちません。厚生労働省は輸入哺乳類・鳥類については輸出国の書類添付を義務付けることにするようですが、飼主のモラルを高めることが一番いいのではと思っています。