ワクチンは発病力を弱くした病原体(抗原)を動物の体に入れて免疫(抗体)を作らせ発病力の強い病原体の侵入を防ぐ方法です。
ワクチン接種・・・生まれて30日齢前後から数回のワクチン接種が行われますが、ワクチンの種類メーカーによって予防効果の大小、効果持続期間はいろいろで、すべての病気を100%予防できるわけではありません。お母さんからもらった抗体の量によっても接種回数や接種日齢は変わります。
|
|
 |
|
|
ワクチンの接種で予防できる病気というのは、感染すると命にかかわるかもしれない恐ろしい病気です。これらの病気にかかる前に、ワクチンの接種で犬や猫の体の中に抵抗力をつけておき(抗体と呼ばれています)、万一感染しても体を守り発症しないように、または発症しても軽症で済むようにしておくことが目的です。子犬は、母親からの初乳を介して、母親の持つ免疫を譲り受けます。これを移行抗体と呼んでいますが、この抗体は一生続くものではありません。移行抗体が有効な時期はおおよそ45日〜90日位迄で、徐々に効果はなくなります。この移行抗体の効力が切れる時期が、病期に対する抵抗力が失われる、大変危険な時期といえます。しかし、移行抗体の免疫がまだ少し残っている時期に、ワクチンの接種(1回目の接種)をしても十分な免疫効果を得ることができません。そのため、より確実に免疫を作るために、初回の接種の後1〜4回の追加接種を行います。
☆注意して頂きたいのは、ワクチンの接種によって作られる免疫は一生続くわけではないということです。
|
|
|
 |
|
|
| 12〜15週齢に初年度のワクチン接種を行えば、従来型のワクチンでは移行抗体に阻まれてワクチネーションがうまくいかなかったこともほとんどなくなります。 移行抗体の量は個体差が大きく、まったく持っていない赤ちゃんから、12週を過ぎても充分に持っている赤ちゃんもいます。赤ちゃんがもらう移行抗体は、お母さんがどのくらいもっていたか、そして初乳をどれぐらい多く飲む事ができたかによるのです。つまり、移行抗体を持ってない子や少ししかもってない子はワクチンを早い時期に接種する必要があり、早くワクチンが効くようになります。 血液検査で、移行抗体を調べる事はできるのですが、時間と費用の問題で、迅速な対応ができないのが現状です。ゆえに、移行抗体が低くても高くてもきちんとワクチンに反応するようにワクチンのプログラムを立てなければなりません。
子犬の時期に正しいワクチンプログラムで接種を行っても、その効果が減退してしまう可能性があり、その結果、成犬になっても感染症にかかったり、場合によっては命にかかわる事態になりかねません。犬を一生に渡り伝染病から守るためには、年に一回の追加接種を行う事が必要です。年を取った犬にワクチンは必要かという質問を頂く事があります。いろんな意見がありますが、年をとればとるほど、免疫力が低下し、感染症にもかかりやすくなってしまうわけです。年を取った犬ほど感染症に気を配り、きちんとしたワクチン接種を受けるよう心がけてください。 |
|
|
|
|
|
 |
| 生まれたばかりの赤ちゃんは、とても抵抗力が弱く、そのままではいろいろな感染症にかかりやすく、命にもかかわる事態となりかねません。そんな無防備な赤ちゃんを守るために、自然界には”移行抗体”という、”お母さん譲りの免疫”があり、自分自身の力で周囲の病原体と戦えるようになるまで赤ちゃんを守ります。犬は移行抗体のほとんどを初乳から貰い受けます。ですから、生まれてすぐに、お母さんの初乳を飲ませる事は大切なのです。この移行抗体は、時間が経つにつれ減少し、赤ちゃんはまた無防備の状態になってしまうので、感染症にかかる前にワクチンを注射することにより再び防御状態にしてあげます。しかし、この移行抗体が残っていると、ワクチン接種しても病気とワクチンのウイルスを区別でず、両方やっつけてしまうため、ワクチンの効力が充分に発揮できません。そのために、特にパルボワクチンでは、生後5〜6ヶ月齢まで接種プログラムを延長し、半年後ごとに追加接種をしたりしていました。 |
現在の日本の子犬事情を考えると、30日齢からワクチン接種を開始して、少なくとも12〜15週齢まで、3週間の間隔で接種する事が望ましいのです。
なぜかというと、 |
| その子の母親が、いつどんなワクチンを接種されたか。 |
|
| そして、生まれた子が初乳をどれだけ飲んだか。 |
|
| それがわかる子犬は、ほとんどいないからです。 それが充分に分かる子は、生後60日齢から12週齢までに接種します。 |
|
|
|
|
|
 |
|
 |
| ジステンパーなど、旧型のワクチンは、母親の移行抗体がある場合、最大、生後110日齢以上経たなければ移行抗体を上回る事ができません。つまり、移行抗体の量がわからない限り、生後110日齢以降にワクチン接種しなければ、病気の予防を完全にしている事にはならないのです。 |
|
| パルボの旧型のワクチン(生でも不活化でも)であれば、生後160〜180日齢まで、3週間毎の接種をし続けなければなりません。理由はジステンパーと同じです。期間がさらに長いのです。そしてその抗体価は、それほど長く維持できない場合があるため、6ヶ月ごとの追加接種が必要となるのです。 |
|
| レプトスピラは、不活化ワクチンが使用されています。レプトスピラ自体、現在確定診断が非常に難しく、治療法も確立されておりません。メーカーは2回接種により抗体が持続するというデータを示しておりますが、3回接種しなければ充分な抗体が得られないというデータもあります。特に1回だけの接種では、あまり効果がないと考えてください。 |
|
|
|
|
| |
|
|
|
製造元 |
ファイザー社 |
|
販売元 |
ファイザー製薬 |
|
製品名 |
バンガード 7 |
|
適 用 |
|
犬パルボウイルス |
|
犬ジステンパーウイルス |
|
犬アデノウイルス2型 |
|
犬パラインフルエンザウイルス |
|
レプトスピラ イクテロヘモラジー |
|
レプトスピラ カニコーラ |
|
| |
|
|
製造元 |
フォートダッジ |
|
販売元 |
共立商事 |
|
製品名 |
デュラミューン 8 |
|
適 用 |
|
犬パルボウイルス |
|
犬ジステンパーウイルス |
|
犬アデノウイルス2型 |
|
犬パラインフルエンザウイルス |
|
犬コロナウイルス |
|
レプトスピラ イクテロヘモラジー |
|
レプトスピラ カニコーラ |
|
| 使用しているワクチンはいずれもその有効性と安全性は様々な臨床試験により実証されています。 |
|