アルブミン
(Alb) |
肝臓細胞で作られるタンパク質で血漿タンパクの約半分を占めています。体の中の必用な物質や薬剤などの外から投与された物質を必要とする組織まで運搬する働きのほかアミノ酸の貯蔵を行っています。 一般的にはタンパク質の低下の原因は、主にアルブミンの低下によります。 そのためアルブミンは、栄養状態の悪化や肝臓障害、腎臓の傷害などで減少したタンパク質を補填するため大量に使用されます。そのため肝機能や腎機能の程度の指標になったり、また全身の栄養状態を知る上で重要な目安にもなります。 |
| アンモニア |
再合成に利用されなかったアミノ酸はアンモニアに分解されます。
このアンモニアは体に有毒なため、肝臓でさらに無害な形に変えられて体の外へ出されてしまいます。肝臓障害が進むと、肝臓の周りに血管のバイパスが増えてしまいます。
そうするとアンモニアは肝臓の中を通らず、バイパスを通って心臓に入り全身を循環してしまいます。
つまり肝臓の中を通過して解毒されるアンモニアの量が減る結果、血液中のアンモニアが増えてしまうのです。 |
アルカリフォスファターゼ (ALP)
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胆管細胞で造られる(ALKP)は体内のほとんどの臓器に存在します。肝臓や胆のうに働き、胆汁の流れが悪くなったり胆のうや肝臓に異常があると数値が上昇します。
胆管閉鎖などで数値が上がると胆汁が停滞し、症状として黄疸を示してきます。
しかし、ALKPはほとんどの細胞に存在するため骨、胎盤、腸管、腎臓、白血球などで異常が起こった場合(骨代謝系の病気や慢性腎不全、悪性腫瘍など)もある程度数値が上がります。 また、糖尿病などの内分泌系疾患なども数値が上がります。 |
アミラーゼ
(AMY) |
多糖類を分解する酵素で膵臓から分泌しているため膵臓の炎症などのほか脂肪分の多い食事を取ると上昇します。肝脂肪の目安にもなります。 |
ALT
(GPT) |
肝細胞の中だけにある肝臓に働く酵素で異常があると数値が上昇します。
ALT は肝臓細胞の中に高濃度に存在するため、肝臓に特異的な酵素と言われ肝臓機能の代表的な検査項目になっています。 肝臓機能が低下すると毒素などにより肝細胞に障害が起こりALTが細胞外に漏れ血液中に溢れます。
また AST ( GOT )よりも ALT の方が、より肝臓の異常を反映します。
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AST
(GOT) |
骨格筋細胞や肝細胞に主に分布している酵素です。細胞の壊死や重度の障害で細胞の外に漏れだして値が上昇します。肝疾患でGOTが上昇するほどのものであればほとんどの場合GPT(下記参照)も上昇します。
疑われる疾患は GOT増加:肝細胞疾患(壊死、ガン)、骨格筋疾患、心筋炎など |
GGT
(γ―GPT)
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ガンマグルタミルトランスペプチターゼという酵素でALT同様、胆管系から出現する酵素でタンパク質を分解します。肝細胞の壊死や胆管閉塞などで血液中に流出します。 |
尿素窒素
(BUN)
8〜30r/? |
体の中に残っている老廃物の量をあらわします。 タンパク質が使われた後にはアンモニアという毒素ができ、これが尿素窒素になります。腸から吸収されたアミノ酸はタンパク質に再合成されますが利用されなかったアミノ酸は、さらに代謝を受けてアンモニアに分解されます。アンモニアは体に有毒なため、肝臓で尿素窒素に作り変えられ腎臓から尿として排泄されます。
尿素窒素は正常な状態では腎臓から尿として排泄されるため数値が上がることはありません。
腎機能が低下すると毒素を処理できなくなるため数値が上がってきます。
また、 肝臓内の血流量や肝臓の機能が低下するとアンモニアからの尿素への転換が少なくなりBUNは減少します。
但し、このBUNは腎機能以外にも食事や他の泌尿器の状態でも数値が上昇するので他の検査結果などと併用することになります。
数値の上昇で疑われる病気は腎不全や尿路閉塞があります。また子宮蓄膿症でも数値が上昇します。
反対に減少した場合は肝臓機能の低下が疑われます。例えば肝硬変などです。
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クレアチニン
(Cre) |
腎臓の働きを測定するのに重要です。腎臓にある糸球体から出されます。
クレアチニンは食事内容や、年齢、性別などでほとんど影響はなく、腎機能の状態を見ることができます。 クレアチニン値の上昇が続くようなら腎機能がかなり悪化していると考えられます。
数値が上昇した場合は腎臓機能の異常が考えられます。
また、食欲不振が続くような場合数値が減少します。
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コレステロール
(CHOL) |
コレステロール値は、肝臓病の重症度や黄疸の症状がどこからきているかを調べる検査でもあります。血液中のコレステロールは食べ物に関係があるように思われてますが実際には、食べ物に含まれるコレステロールがそのまま血液の中に入るのではありません。実はコレステロールのほとんどが、肝臓で合成されたものなのです。肝臓で合成された後、胆汁中に排出されます。
肝臓機能が低下すると、血液中の脂肪に大きな影響を与えてしまいコレステロールが合成されないためコレステロール値が下がってしまいます。
コレステロールは生体の細胞に含まれており内分泌系ステロイドホルモンや胆汁酸の前駆体として重要なものです。コレステロールは胆汁中に排泄されるため胆のう機能が低下するとコレステロールは排泄されなくなり、その結果コレステロール値は高くなります。
黄疸が見られた場合には、コレステロール値から黄疸の原因がだいたい判断できます。
コレステロールが多すぎるときは糖尿病など生活習慣病の疑いがあります。 |
| CALC (カルシウム) |
主に骨や歯の形成と維持を行います。そのほかに神経や筋肉の働きや血液の凝固に重要な役割を果たしています。 |
カリウム
(K) |
電解質です。ほとんどのKは腎臓から排出され、心臓の働きなどに影響しています。
細胞内に存在し細胞の損傷などで細胞外に流出し腎臓から排 出されます。カリウムは筋肉や神経の興奮の伝達に関係しています。
腎不全の猫の場合は低カリウム血症になることがよくあります。同時に食欲が落ちたりすることもあります。
副腎皮質機能が低下したり尿がでなくなったりすると高カリウム血症になることがあります。
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| ナトリウム |
体液の浸透圧に働く電解質で細胞外液中の主要陽イオンです。
血清ナトリウム値は全身的なナトリウムバランスの指標となります。ナトリウムは血液量や体液、皮膚や腎臓などからの排泄機能にも大切な働きをします。また心臓や筋肉の収縮にも影響します。
下痢や嘔吐で脱水状態にあると数値は上昇します。 |
クロール
(q) |
電解質の一つで細胞外液中の主要陰イオン です。体液や胃液、胆液、膵液、筋肉、肺、腎臓、心臓などにも存在します。
ナトリウムと一緒で体液の浸透圧やバランスを調節しています。
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乳酸デヒドロゲナーゼ
LDH |
すべての臓器や組織に含まれている酵素(乳酸脱水素酵素)で臓器欠損時(壊死など)に血液中に漏出して血液濃度が高くなり値が上昇する。 |
トリグリセリド
(TRIG) |
中性脂肪のことでエネルギー源となります。
脂肪組織に取り込まれ貯蔵されたり、分解されて核細胞組織で利用されたりします。 長期間脂肪の多い食事を続けたり、生活習慣病(例えば肥満)などで体のエネルギー代謝が悪くなると数値が上がってきます。
中性脂肪は肝臓で合成されます。肝臓機能が低下するような場合には中性脂肪の合成能力も低下します。
肝臓機能の検査では中性脂肪の検査を行いますが中性脂肪は食餌の影響を受けやすく、食後は値が高くなります |
| TP |
体全体のタンパク質の量を示します。栄養状態などがわかります。但し、血液に含まれるタンパク質にはたくさんの種類(200種類以上)があるので数値から判断ということはできません。
おおよその体の調子として、例えば腎臓病などでは尿にタンパクが出るため、血中のタンパク値は低くなることがあります。
また栄養状態が悪いときやケガなど出血がひどいときにも数値が低くなることがあります。
上がる場合は感染症や肝臓疾患、ガンなどが考えられます。
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| 血糖値 |
食物をして摂取した糖質は肝臓を経て血中に出されます。この出された糖分の量の事を血糖値といいます。
血糖値は食餌以外でもホルモン分泌の異常やストレスなどでも値が変わってきます。 |
| ビリルビン |
ビリルビンは赤血球の中のヘモグロビンから作られる色素のことを言います。
ビリルビンは胆汁中に排泄され、十二指腸から便の中へ捨てられます。
そのためビリルビンが胆汁中に排泄される過程のどこかに異常があると、血液中にビリルビンがあふれ出しビリルビン値が高くなります。 黄疸とは血液中のビリルビンにより、皮膚や眼の粘膜など全身の組織が黄色くなった状態のことを言います。
ビリルビンの増加は赤血球の破壊(溶血)や、肝臓の機能の低下、肝炎や胆道閉塞など胆汁の排泄の障害などで見られます。
ビリルビン値が上昇しているにも関わらず、黄疸が見られないことがあります |