飼主ってどういうこと?
  飼う動物を理解して
  最低限のマナーは守って
  責任ある飼い方を
  ペットロス
   
  動物愛護管理法
   

ペットロスとは、愛する動物を失った人の通常の悲しみの反応のことです。稀に専門家の助けが必要になるほど、ひどく落ち込んでしまう飼主さんもいますが、そのダメージから正常なプロセスでほとんどの方が回復されますので、マスコミなどが”ペットロス症候群”というのは誤りです。必ず訪れる動物との別れに飼主さんが後悔しないように、また受入れられるようにサポートするのも動物病院の役割だと思います。

 

動物といっしょに暮らしていて一番考えたくないのは、その動物との別れです。
死別・行方不明・他家にもらわれていくなど、その別れの形は様々です。一般家庭で飼育できる動物のほとんどが、残念ながら私たちより短い間で一生を終えてしまいます。残されるのが人間側になってしまうのだということを覚えておく必要があります。 別れのことをいつも考えていろというのではなく、限りある時間だからこそ今の子とのかかわりを大切にしてほしいなと思います。いつ、何があってもその直前まで自分もその子も幸せだったと思える飼い方をしましょう。

だからといって別れが悲しくなくなることはありえませんが・・・・・・

 

アメリカの精神科医である”アーロン・キャッチャー”によると、ペットロスから完全に立ち直るには平均で10ヶ月かかるといいます。「数週間すぎても仕事が手につかない」とか、「写真を見るたびに涙が止まらない」ことを異常だと思っていませんか?

何年間もよりそって生きてきた動物を失って悲しいのは当たり前です。
・・悲しんでいいのだということを知ってください・・
家族や親類、友人が亡くなったときには、それを理由に会社や学校を休むことが社会的に認められています。しかし、それが動物となると認めてもらえない場合もあることでしょう。
おそらく、周囲の人の中には悲しみが理解できず『たかが動物が死んだくらいで・・』と言う人もいることでしょう。
そう言われることで、さらに自分の悲しみを異常だと思い込んでしまう人も少なくありません。

『たかが動物』ではありません。『大切な家族』なのです。
場合によっては家族にも打ちあけていない話を聞いてくれた相手であり、慰めてくれた相棒だったりすることもあるのです。心無い発言はそんなすばらしい関わり方をしたことのない悲しい人々によって発せられることが多いのです。
悲しみはその動物を大切にしていた証拠であり、幸せな日々があったがゆえのものです。
ゆっくりと時間をかけて悲しんであげましょう。

飼っている動物と、思いっきりかかわりましょう

いつ何があっても、その直前までその子が幸せだったと思えるような飼い方をしてください。


普段から必要なことはすべてしてあげましょう

社会や家庭で共同生活する上で最低限のしつけをしてください。飼主さんやその家族とコミュニケーションができていると、その子も幸せです。


かかりつけの動物病院を持ち、予防や病気に対してきちんとした処置をしてあげましょう。

体調が悪くてもそれを隠そうとします。健康に見えても定期的な健康診断を受け、必要な予防はすべてするようにしましょう。飼主さんがその子の命を預かっているのです。日々の様子を飼主さんが確認し、病院では動物の代わりに獣医師に伝えてください。ちょうど小児科診療と同じだと思ってください。


動物病院では飼主さんが納得するまで質問しましょう。

診療や健康診断の時など、聞きたいことや判らないことがあれば獣医師に質問しましょう。診療結果についてやこれからの治療方針、投薬の内容など飼主さんに判りやすく説明します。

他の人から違うことを言われて不安に思ったら、すぐに相談します。正しい情報をすべて飼主さんに提供します。そしてその中からその子に一番いい治療を決定するようにしましょう。


飼主さんと動物の苦しみを少しでも軽くするためにかかりつけの動物病院に相談しましょう。

命にかかわる病気の場合には、どうすればいいのかわからなくなってしまったり、金銭的に無理なこともあると思います。そんな時も、どうか獣医師に相談してください。動物にとっても、飼主さんにとっても無理や苦痛がより少なくなる方法をしっしょに考えて行きましょう。

 
 

ペットロスは飼主さんだけのものではありません。

まれに、飼主を亡くした動物に変化が見られることがあります。
元気喪失・食欲減退・他の家族についてまわって離れないといったものから、トイレの失敗やかみつきなどの攻撃性が見られる場合もあります。
『死』を認知し、悲嘆にくれているのだという説もありますし、自分が見捨てられたと思い自暴自棄になっているのだという人もいます。残された家族の精神的に不安定な状態に反応しているのだと考えている人もいるようです。

いずれにせよ、家族が愛情をもって接してあげれば時間が解決してくれるはずです。
ただ、それまでに体調に変化が現れたら(体重の減少・不眠など)早めに獣医師に相談してください。破壊行動・自傷行為・攻撃性もすぐに対応してあげるべきでしょう。

同じことが、同居動物を亡くした動物にも見られることがあります。
多頭飼育の場合、ほかの動物にとっても仲間がいなくなるということです。多頭飼育では1頭が亡くなった直後に、他の子が体調を崩すことがあります。
動物にも”悲嘆”というものがあり、決して異常な行動ではありません。

どちらも飼主さんがパニックにならず、早めにかかりつけの動物病院へ連絡し、相談してください