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腎臓の中には “ ろ過器 ” のような働きをする糸球体(上図参照)と呼ばれる組織がたくさん詰まっています。
糸球体は尿を作る一つの単位で、その先の動脈と静脈は細い血管の束になっています。この糸球体の壁はとても薄く、血液の中の老廃物や水分などを原尿として尿細管へ押し出します。この原尿の中には、まだブドウ糖やアミノ酸、電解質など体に必要な物も含まれています。
この原尿から体に必要な物を選択し、再度血液の中に戻します。
再吸収が終わり不要物だけになった尿は腎盂(じんう)に集められ、尿管へ流れて行き膀胱に溜まります。 |
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| 血液濃度の調節 |
腎臓は体の中に生じた酸性物質を中和し、血液を弱アルカリ性に保ち、ビタミンDを活性化してカルシウムなどの吸収を助け、不要になったホルモンを排泄したりします。 |
| 水分の調節 |
腎臓は尿の濃さや量を調節し、体の中の水分を一定に保っています。
水分をたくさん摂ると尿は薄く多くなり、体の中の水分が不足すると尿は少なく濃くなります。
このように腎臓は体の中に入る水分と、出て行く水分のバランスを保つ働きをします。 |
| 電解質の調節 |
腎臓は血液中のナトリウム、カリウム、クロール、マグネシウム、リン、重炭酸などの電解質の濃度を調節する働きをします。
ナトリウムは体の中の水分量と関係しますので、塩分を摂りすぎると体内の水分量が増加してしまいます。
体の中の水分量の増加は、血圧の上昇、肺水腫、うっ血性心不全の原因にもなってしまいます。 |
| 造血刺激ホルモンの分泌 |
腎臓は「エリスロポエチン」という造血刺激ホルモンを分泌し、これが骨髄に血液を造らせます。 |
| 血圧の調節 |
血圧が下がり腎臓に流れる血液量が減ると、腎臓は血圧を上昇させるレニンというホルモンを分泌します。
レニンは、さらに強い血圧上昇作用を持つアンギオテンシンというホルモンに関与しています。
血圧は、これ以外にも様々な仕組みで調節されています。 |
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腎盂腎炎は腎盂や腎臓内の尿管で細菌感染が起こった場合に発症します。
ほとんどは膀胱からの感染が尿道を経て腎盂に侵入したと思われます。また、先天的なもの(形成不全など)では感染率も高くなります。
急性では発熱、嘔吐、また周囲の痛みもあります。
急性をそのままにしておくと慢性になり体重の減少や食欲不振などが見られます。 |
| 糸球体腎炎というのはタンパク質がろ過装置に詰まル状態です。原因は感染や肝炎、敗血症などで血圧が上昇します。適切な処置ができないと高血圧から突然失明ということもあります。ここまでくると食事を拒絶するなど重度の状態になります。 |
アミロイドーシスは糸球体腎炎の中でも別の型を持っています。
アミロイドーシスではアミロイド氏いう不溶性タンパク質が腎臓などの組織に沈着し細胞に障害を引起こします。 |
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腎臓は全機能の約75%以上を失うと腎不全と言われています。腎不全には突然発症する急性腎不全と、時間をかけて進行していく慢性腎不全とがあります。原因は、先天的なものもありますが感染やストレスなどからの二次的なものもあります。
さらに、動物医療が進み、動物の寿命が延びたことも腎不全が多くなった原因のひとつです。
腎臓の病気は猫によく見られます。特に5歳を過ぎた頃から発症率は高くなります。
犬では高齢になると発症率も高くなりますが猫ほどではありません。但し、腎臓以外の尿路系でトラブルが多く見られます。
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| 急性腎不全はネフロン(上記図参照:ヘンレのループ)の機能が急激に低下し、有害な老廃物などを排泄できなくなります。症状は食欲不振、嘔吐、下痢、ひどいときには口の中が乾燥するほどの脱水状態を起こします。原因としては急性腎炎の悪化や泌尿器の障害などで排尿が出なくなったりすることで起こります。 また、ストレス、ショツク、全身性の疾患なども原因のひとつになっています。 |
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| 数ヶ月以上このような状態が続く症状を慢性腎不全といいます。慢性腎炎などで腎臓機能が少しず悪くなり、体内に老廃物が蓄積されていく病気です。症状は食欲不振、嘔吐、一日に何度も排尿したりまたは、排尿しなかったりします。貧血や元気がなくなる子もいます。体の震えや痙攣は末期症状です。 |
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尿毒症は腎不全が進行し、尿として体外に排泄する有毒な老廃物が体内に蓄積されます。そのままにしておくと全身の臓器に様々な障害を起こすようになり、動物にその徴候が見られる頃はすでに手遅れとなっていることが多いので非常に危険な状態であるといえます。
排尿や尿量が極端に少ないときは要注意です。
尿毒症になると口臭が強くなり
(アンモニア臭がします)、歯肉が白くなります。口の中には潰瘍がみられるようになりガブガブと水を飲んでは排尿を繰り返します。 |
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注)
BUN(尿素窒素)
クレアチニン
どちらも体がタンパク質を利用した後にできる老廃物。通常は尿と一緒に排出されますが、腎臓機能が衰えると排出される量が減り血液中の値が高くなります。 |
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1.予防期 |
2.維持期 |
3.末期 |
症状はほとんどなく、低比重尿・BUN・クレアチニンの軽度な上昇が見られます。
この時期に発見して治療を開始することが理想的です。 |
軽度の食欲不振や嘔吐、体重減少、何らかの異常が生じます。飼主さんが気づいて動物病院に連れてこられる頃です。 |
腎機能がほとんどなくなり輸液や輸血療法で一時的に状態が安定しても、治療を中断すると危険な状態に戻ってしまいます。最終的にはどんな治療にも反応しなくなります。 |
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腎臓に障害が起こると食事の制限が必要となります。
当院では次のフードを推奨しています。 |
犬 |
猫 |
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