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むだな栄養素は健康を損ないます。
タンパク質やカロリーの必要以上の摂取は子犬にストレスと病気をひき起こします。高脂肪食で肝臓に脂肪が溜まり低血糖症や多量の動物性タンパク質がお腹の中で消化しきれずに腸内毒素を発生させ腸性毒血症を起こしたりします。健康な子犬に野菜(ビタミン類)は必要ありません。完全栄養食のドッグフードを与えていれば子犬に必要な栄養は全てバランスよく入っていますので、あらためて与える必要はないのです。ただ、体調が悪かったり、病気の時は健康補助食品や処方食を与えます(動物病院で相談しましょう)

 
 
 
犬種により成犬体重が様々であるため、成熟に達する時期は犬種により異なりますが、栄養要求量の変動から成長段階を2つのステージに分けることが出来ます。生後5〜6ヶ月(成長初期)をパピー・ステージと言い、ほとんどの犬種でこの時期に成犬体重の50%に達します。その後の期間(成長中〜後期)をジュニア・ステージと言い、犬種が大型になるにつれ、成長曲線が示すようにステージが長くなる傾向にあります。(図1、表1参照)
 
 

パピー・ステージの子犬は増体重が急速で、体重当たりのカロリー要求量は生涯を通じて最も高く、成犬の2倍を摂取させるのが理想です。その後、要求量は成長速度の低下に伴い減少し、ジュニア・ステージでは成犬の要求量の1.2〜1.6倍が適切となります(表2参照)。この時期になってもパピー・ステージと同様のカロリーを摂取させ続けると、肥満に陥り、骨格の発達に負担をかけ障害を起こしてしまいます。この時期の子犬はとかく食べ過ぎる傾向にあるので、自由採食をさせることは避け、適切なカロリー摂取に留意し、成長曲線にあった体重増加をさせなければなりません。最大成長が必ずしも最適成長とは限らないのです

また成長期では、体を作るタンパク質やカルシウムも成長による需要が大きく、タンパク質は成犬時の要求量の約1.3倍、カルシウムは約1.2倍が高くなります。また、カルシウムとリンの比率は骨の発達に重要な役割を果たしており、そのバランスが崩れると骨の成長の著しい障害をもたらします。そのため、食事に含まれるカルシウムとリンの適切な比率は成犬用の食事では0.5〜2:1であるのに比較し、成長期では1〜1.5:1と範囲が狭く、カルシウムとリンの摂取についてより厳格にコントロールを行う必要性があります。

近年では、子犬には成長速度に合わせ成長期用の食事が細分化され、成長の前半パピー・ステージと中後半ジュニア・ステージに分けた食事管理が推奨されています

表1

超小型犬(〜5kg)
チワワ、マルチーズ、パピヨン、ヨークシャテリア、ポメラニアン、トイ・プードル、ミニチュア・ダックスフンド など

小型犬(〜10kg)
シーズー、パグ、ウエスティー、キャバリア・キングチャールズ・スパニエル、シェルティー、コーギー、柴犬 など

中型犬(〜25kg)
ビーグル、コッカースパニエル、ボーダーコリー、サモエド、ダルメシアン、シベリアンハスキーなど

大型犬(〜45kg)
ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、バーニーズ・マウンテンドッグ、セッター など

超大型犬(それ以上)
セントバーナード、グレートピレニーズ、ニューファンドランド など

表2
成長期の子犬が必要な代謝エネルギー量

成犬体重に対する子犬の体重の比率

成犬の必要代謝エネルギーに対する割合

40
40〜80
1.6
80〜100
1.2