パピー・ステージの子犬は増体重が急速で、体重当たりのカロリー要求量は生涯を通じて最も高く、成犬の2倍を摂取させるのが理想です。その後、要求量は成長速度の低下に伴い減少し、ジュニア・ステージでは成犬の要求量の1.2〜1.6倍が適切となります(表2参照)。この時期になってもパピー・ステージと同様のカロリーを摂取させ続けると、肥満に陥り、骨格の発達に負担をかけ障害を起こしてしまいます。この時期の子犬はとかく食べ過ぎる傾向にあるので、自由採食をさせることは避け、適切なカロリー摂取に留意し、成長曲線にあった体重増加をさせなければなりません。最大成長が必ずしも最適成長とは限らないのです
また成長期では、体を作るタンパク質やカルシウムも成長による需要が大きく、タンパク質は成犬時の要求量の約1.3倍、カルシウムは約1.2倍が高くなります。また、カルシウムとリンの比率は骨の発達に重要な役割を果たしており、そのバランスが崩れると骨の成長の著しい障害をもたらします。そのため、食事に含まれるカルシウムとリンの適切な比率は成犬用の食事では0.5〜2:1であるのに比較し、成長期では1〜1.5:1と範囲が狭く、カルシウムとリンの摂取についてより厳格にコントロールを行う必要性があります。
近年では、子犬には成長速度に合わせ成長期用の食事が細分化され、成長の前半パピー・ステージと中後半ジュニア・ステージに分けた食事管理が推奨されています |