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猫の食事管理

食事管理は飼い主の責任

猫を飼う上で飼い主が一番気をつけるのは食事です。特に人間が食べる”味のついた食べ物”は絶対に与えてはいけません。猫の腎臓に負担がかかりすぎ長期間与えると腎臓障害を起します。市販のキャットフードの中には嗜好性を高めるために添加物や高カロリーフードもあります。あなたの猫に合った良質な食事を与えましょう。かかりつけの獣医師に相談されることをお勧めします。

 

飼い主の食事を与えてはいけません

間食や人間の食べ物、嗜好性の高い市販のキャットフードなどを与えていると肥満や糖尿病、そして多くの猫が苦しむ腎臓病の原因になります。

飼い主様の食事中に・・・・・

猫は飼い主の食べているものがどんなものか興味があります。そこで“すりすり”っとおねだり。
飼い主様も少しだけならとついあげてしまうかも知れません。
猫はなんでも食べると思われている飼い主様もおられますが、猫はれっきとした【肉食動物】です。猫が本当に必要とするのは、高タンパク、高脂肪の食事です。ご飯やパンなどの炭水化物はいらないのです。そして、飼い主様には必要のない【アミノ酸】が不可欠。猫は体内でアミノ酸を作れません。

人の食事には猫が食べると中毒を起こすものもたくさんあります。

例えば、ネギ類(ニンニク・タマネギ・ニワ・ネギなど)は含まれている成分で猫の赤血球が破壊され赤色尿が出たり、元気がなくなるなどの中毒症状を起こします。この成分は調理(煮たり・焼いたり)しても消えることはありません。

人間が食べる食品(ハンバーグや中華料理)によく使用されています。生でないから大丈夫と思って与えないでください。
ひどい場合は急激な溶血(赤血球が壊れること)がおこり急性の貧血になり死亡することもあります。
他にも大きな魚の骨や鶏がらなどは口の中や消化管を傷つけることがあります。

 

規則正しい食生活を

間食はいけません。猫がねだるから、ちょっとだけならと、軽い気持ちで与えないようにしましょう。飼い主様が食べているものなどをほしがったりしますが猫のためによくありません。間食をさせると食事に影響がでます。スナック類・菓子類などは塩分・糖分・カロリーが多く栄養面でも好ましくありません。もちろん、猫の健康のためには絶対に避けましょう。

食事の場所と時間を決めましょう。かわいそうだからと、いつでも食べられる状態にしていませんか。一日中出したままは、衛生上よくないだけでなく、健康管理の上でもどれくらい食べたかがわかりません。また、しつけの面でも食べ物はいつでもあるから飼い主様に頼らなくていいんだと思われてしまいます。

猫専用の食器を用意しましょう。食器はステンレス製か陶器製のものでキャットフード用と飲水用を用意します。水はいつでも飲めるようにしておきますが容器は毎日洗浄してください。猫の食べやすい形の容器を選びましょう。

 

キャットフードの選び方

猫の味覚は幼猫時の食事に影響されます。市販のキャットフード、飼い主様手作りのフード、動物病院で販売されているフード(安全・良質で健康にはお勧めですが高価になります)などがあります。

ほとんどの飼い主様は市販のキャットフードを利用されていると思います。市販されているキャットフードは下記の表のように3種類あります。たくさんのメーカーからそれぞれのタイプが市販されています。市販のフードは嗜好性の高いものから猫の年齢や症状などに合わせて製造された製品まで、飼い主様にとっては大変便利になっています。しかし中には嗜好性だけで猫に必要な栄養のバランスが良くないものや長期的に与えるといけないものもあります。飼猫にはどのフードがいいか、かかりつけの動物病院に相談されるのもいいでしょう。

キャットフードの種類
ドライタイプ ドライタイプの主成分は穀類、動物性・植物性タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルなどです。腐敗がなく清潔で給餌が簡単だけでなく健康のためにもお勧めです。
半生タイプ 半生タイプの主成分は穀類、タンパク質濃縮物、脂肪、ビタミン、ミネラルなどです。水分を含んでいるので軟らかくドライタイプより嗜好性があります。(保存剤が添加されていることが多い)
ウェットタイプ ウェットタイプの主成分は主として獣肉、家禽肉、魚、ミネラル、ビタミン(植物性タンパク質や穀類の入ったものもある)などです。かなり嗜好性が高くなっています。ただ、腐敗しやすいので一度に使い切るか冷蔵庫で1~2日保存できる態度です。ドライタイプに比べ高価になります。(保存剤が添加されていることが多い)

給与量はフードの内容で異なります。パッケージにそのフードの給与量が表示されていますので、飼猫に与える目安にするといいでしょう。総合栄養食品の良質なドライキャットフードであれば普通はサプリメントは必要ありません。しかし、飼い主様がどうしても手作りの食事を与えたいと願うなら一定のサプリメントが必要になります。但し、猫に必要な栄養素を手作りの食事で補給するのは大変難しく、またサプリメントを与えすぎてもいけません。