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トキソプラズマ症

トキソプラズマ症

原因

原因はトキソプラズマ(Toxoplasma gondii)です。単細胞動物の原虫。小腸の内側にある細胞の中で生息する小さな寄生虫です。

ネコの糞便に排出されるオーシストは普通の石鹸や消毒剤にも強く、屋外で1年以上生存が可能です。

 

感染

経口感染です。ネコの糞便から排出されたオーシストを食べた動物を猫が捕食し食べて小腸で増殖します。

また、ブタなどの食肉に含まれたオーシストが口に入ることで感染します。

最近では、有機栽培の野菜などを十分に洗浄せずに食べることで感染することが確認されています。

また、ごくまれに、経気道、経皮感染も報告されています。

ゴキブリやハエ、ネズミなどが病原体を媒介させます。

 

症状

猫や犬などが感染してもほとんど症状はありません。他の病気、ストレスなどで免疫力が低下しているような場合は体温の上昇や呼吸困難などを起こすこともあります。

人の感染には先天性感染と後天性感染があります。先天性感染は胎児のときに母体から胎盤を通して感染した場合で死産、流産を起こしたり網脈絡髄炎、脳水腫、脳内石灰化、神経や運動障害、発熱、リンパ節腫大、貧血、発育不良などを起こすことがあります。

稀に生後1年以上経ってから脈絡膜炎や中枢神経障害が現われることもあります。

後天性感染はほとんどの場合症状がありません。

ですが大量の原虫に感染された場合や他の病気で免疫力が低下している場合は発熱、貧血、リンパ節腫大、肝腫大、肺炎、脳膜炎などの症状が現われます。

免疫不全の方の死亡例が多数確認されています。

 

予防

猫と同居する妊婦が気を付けなければいけない感染症の一つがトキソプラズマ感染症です。

しかし猫がオーシストを排泄するのはそれほど長期間ではなく、妊娠時に初感染した場合を除いてほとんど胎児に危険はありません。

欧米などでは生肉や生乳からの感染が多く注意することが必要といわれています。飼猫の定期検査と予防をすることで猫との同居に不安はありません。

猫がオーシストを排泄するのはそれほど長期間ではなく、妊娠時に初感染した場合を除いてほとんど胎児に危険はありません。

妊婦さん、猫ともに、トキソプラズマ症の感染検査(抗体検査)を受けることにより危険性を知ることができます。両者が院生の時が一番注意を要します。詳しくは、産婦人科・動物病院にご相談ください。

欧米などでは生肉や生乳からの感染が多く注意することが必要といわれています。また、日本一番注意を要するのが生野菜からの感染です。特に、有機栽培など「水洗しなくても食べれるほど安全・安心」と謳っているものが危険です。飼猫の定期検査と予防をすることで猫との同居に不安はありません。

猫と妊婦さんの抗体検査ができます。

屋内外出入り自由な猫や地域猫、特に子猫の糞便は24時間以内に適切に処理し周囲をスチームもしくは熱湯消毒します。

加熱不十分な食肉をさけ、有機農法の野菜の場合よく洗浄するか、加熱調理をして食べるようにすることです。