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犬を飼う前に

犬を飼う前に考えましょう

犬種は迷ってしまうくらいたくさんあります。犬を飼う目的で犬種は異なりますし、飼い方も違ってきます。あなたは犬に何を期待しますか?どんな犬との生活を思い浮かべていますか?

それを実現するためには、まず犬を知ることです。見かけや大きさや流行や想像だけで犬種を選んでいませんか?小さくて可愛いから飼いやすい?違います。外見に関係なくそれぞれの犬種で性格など家庭犬として飼いやすいかどうかよく理解したうえで選ぶようにしてください。子犬の時はかわいくて大切にしていたのに、成犬になると性格が悪いとか大きすぎるなどといった理由で犬の世話を放棄(捨てたり、保健所に処分を依頼したりする飼い主もいます)することになったりしないようしっかり考えてください。犬は飼い主を選べません。

15年~20年一緒に暮らすのです。決して衝動的な理由で飼わないでください。犬がただ生きているという事と、健康に生活しているという事は違います。あなたがた家族にとって本当に犬との生活が楽しいものになるように、もう一度犬との生活を考えてください。そして、あなたとあなたの犬が常に幸せであるように、あなた方家族にふさわしい犬選びをしてください。

あなたは犬とどんな暮らしをしたいですか


犬種による性質を知っておきましょう。

もしあなたが落ち着いた静かな生活を望むなら、大きさもほどほどで大人しい犬を選びます。
例えばシェルティーやシープドッグのようなハーディングドッグ、レトリーバーやスパニエルのようなガンドッグ、猟犬や牧羊犬は毎日かなりの運動量が必要です。また、チワワやヨークシャーテリアなどは小さくて好奇心が強く活発です。

家族構成も考えなくてはなりません


選ぶときはあなただけでなく、家族全員にとっても相応しくなくてはいけません。家に迎える犬はこれから家族の一員となります。相応しい犬を選ぶことはあなたのためだけでなく、これからの一生をあなたの家族として暮らす犬のためでもあります。

たとえば子供家族との二世帯住宅や子供のいる家族ならやや大型の犬、やや活動的な犬でも飼えます。(子供の年齢によっては落ち着かない犬になることもあります。)お年寄りだけの 暮らしなら小型犬であまり活動的でない犬が望ましいです。小さな子供のいるお家ではボーダーコリーやチワワなどはお勧めしません。犬の持つ性格も十分理解して選ぶようにしましょう。 静かな暮らしを求める家族に活動性の高い犬は向きません。毎日、かなりの運動量がいる犬は避けるべきでしょう。

そして、どんなに小さな犬でもしつけはきちんとしなければいけません。飼い主が主導権を取れるようにしつけてください。 かわいいからと甘やかすだけでは犬のためにもよくないのです。

住環境のことも考えていますか

犬と暮らす上で住環境は大切です。

一戸建ての場合、たとえ犬を飼うのに十分な広さの庭があっても、お家の中でみんなといっしょに生活させましょう。バーニーズなどの超大型犬は室内と室外を行き来するような飼育環境にするといいと思います。どうしても室外で飼うということであれば、日当たりがよく、風通しのよい家族からいつも見える場所に犬小屋を置くようにします。そして、過度に吠えたり興奮しやすい犬種は避け、比較的手入れが少なくてもよい短毛の犬種をお勧めします。
庭で飼う場合、どうしても犬と触れ合う時間が少なくなります。そのため、手入れ不足や病気などの発見が遅れたり、しつけができず、無駄吠えなど近所に迷惑をかけることになりやすくなります。
室内飼育だと常に身近にいるので体調の変化に気づきやすく、きちんとした手入れをしていれば臭いも出ず不潔にもなりません。

マンションなどの集合住宅の場合、一般的に飼うスペースが限られます。そのため特に周囲への配慮が必要です。過度に吠えたり、興奮しやすい犬種は出来るだけ避け、穏やかな性格的に従順で、しつけのしやすい犬種を選ぶことをお勧めします。くれぐれも、ベランダだけで犬は飼わないようにしましょう。

犬の成長や季節にあった飼い方ができますか

犬は人と違い、生後1年で人に換算すると約16歳に相当する年齢まで成長します。犬は環境や育てられ方によって、その性格や行動に重大な影響を受けます。 
家に来たその日から、しつけ(社会化)が始まります。2歳で人の約24歳に相当すると考えられています。つまり、犬の1歳と2歳までの青年期は早く流れるため、この時期のきちんとした環境としつけ(社会化)が重要であり、それが残りの生涯にわたり影響を及ぼすわけです。

子犬は仲間の犬や人と遊んだり接触したりすることで、自分の仲間や置かれている環境を知り、付き合い方の下地を身につけます。これを【社会化期】といいます。

決して衝動的な理由で飼うのはやめてください

犬がただ生きているという事と、健康に生活しているという事は違うのです。あなたがた家族にとって本当に犬との生活が楽しいものになるように、もう一度犬との生活を考えてください。そして、あなたとあなたの犬が常に幸せであるように、あなた方家族にふさわしい犬選びをしてください。