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犬の飼い主としての責任

犬の飼い主になれますか?

動物を飼うことは飼い主の自由です。しかし飼い方を間違えると動物にとって不幸なばかりか、社会に対しても大変な迷惑になります。飼い主が社会の一員として生活している以上、飼う動物にも社会のルールを守ってもらわなくてはなりません。人間社会が理解できない動物に代わって、飼い主であるあなたが正しい飼い方を学んでください。

これからお話しすることは犬の飼い主の義務です。できない、守れない人は犬を飼うべきではありません。

犬は生涯1回の畜犬登録が必要です

生後91日以上の犬を飼い始めたら、30日以内に畜犬登録をしなくてはいけません。届出は居住地の役所または保険所にします。届出には登録料が必要な自治体もありますのでそれぞれの管轄自治体に問い合わせてください。登録を済ませると鑑札がもらえます。これは子札のかわりにもなるので首輪に付けておきましょう。 また、飼犬登録をした犬が死んでしまったり、犬を人に譲ったりした場合は、登録をした役所・保険所に犬を飼っていない旨の連絡をしなくてはいけません。これが廃犬届けです。

年1回の狂犬病予防接種が必要です


生後3カ月以上の犬は毎年1回、狂犬病予防接種が国から義務付けられています。予防接種をして証明書をもらい、管轄の役所に提出すると『注射済証』が発行されます。この注射済証は鑑札と一緒にいつも携帯するようにしましょう。注射は毎年春頃になると犬の飼い主に予防接種の案内通知が送付されますので、もよりの公園や保険所での集団接種に必ず連れて行くようにしましょう。都合でいけない飼い主はかかりつけの動物病院で受けるようにしましょう。

狂犬病は今も世界中で発生しています。毎年何万人という死亡が確認されているとても怖い病気です。日本でも油断はできません。

飼い主のマナーがたいせつです

社会に対しての責任、それは【犬を飼う人=飼い主】が社会や周囲に対していかにマナーを持ち、飼い主としての義務を遂行するかです。犬を飼うということは食事を与えたり散歩に連れて行くだけではありません。できる限りの予防と健康管理、犬が快適に過ごせるための環境づくり、社会に可愛がってもらえるように社会化(しつけ)も大切な飼い主の仕事です。

犬と外出したとき、周りの人々に迷惑をかけてはいけません。常に飼い主が犬をコントロールできるようにします。そのためには主従関係をきちんと理解させ誰がリーダーであるか犬に分からせることです。世の中、犬が好きな人ばかりではありません。犬が嫌いな人、怖いと思っている人もたくさんいることを理解しましょう。また、外の世界は犬にとっても危険がいっぱいです。後から後悔しないように外出時は必ずリードをつけましょう。

家族が一人増えるということは、経済的負担もふえます

犬を飼うにはお金もたくさんかかります。

毎年の予防接種と健康診断。犬のための住居や寝具、食器(フードと飲水用が必要です)、首輪、リードなどは必需品ですね。もちろん食事も必要です。犬の年齢や対象に合った犬専用の良質な食事です。食べるからといって人間の食べ物を与えてはいけません。市販の犬専用フードはたくさんありますが本当に良質で信頼できるものは嗜好性だけのフードに比べて高くなります。