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ヒナ鳥を育てる

ヒナ鳥を育てる

ヒナ鳥にはニワトリ・アヒルのように生まれてすぐに自主採食できる早成性と羽毛がなかったり、眼が開いてない、立てない状態で生まれる晩成性があります。一般家庭で飼育する小鳥はほとんど晩成性となります。セキセイインコ、ボタンインコ、コザクラインコ、オカメインコ、文鳥、カナリア、十姉妹などがそうです。ペットショップで売られているヒナ鳥の多くは「手乗り」にすることが可能といううたい文句にあるように孵化して2~6週間です。この時期はヒナ鳥にとって大切な時期で適切な栄養管理や飼育管理が必要になります。

ヒナ鳥の住居と飼育環境

生後2~4週齢のヒナ鳥には、衣装ケースか竹ひごの籠を使用するといいでしょう。低い位置に必ず止まり木を入れておき、自力で止まれるならばすぐに利用できるようにしておきます。床にはキッチンペーパーなど平らに敷き、毎日の糞の状態が確認できるようにしておきます。オガクズなどは毎日の糞の数が数えられないのと、アレルギーなどの問題もありますので使用しないようにしましょう。キッチンペーパーは1日最低2回は取り替えます。床に乾いた食事を置き(まき餌)、自分で食べられるようにしておきます。羽が生えそろい、飛べるようになったら、ケージに移しましょう。

羽のはえそろっていないヒナは、保温能力が低いので、ヒーターなどで保温してあげます。環境が悪いと、呼吸器系の病気や下痢を起こします。羽を逆立てて膨らんでいれば寒いのです。ヒナ鳥の健康管理のために温度計と湿度計は必需品です。温度は27~30℃、湿度は50~60%に保つようにしましょう。水槽の場合、密閉状態にしないで換気を忘れないで下さい。

食事の与え方と管理

「そのう」に前の食事が残っているときはなくなってから与えてください。残っているのに与えると「そのう炎」の原因になります。消化が悪いときは食事の濃度を少し薄くしてみてください。

ヒナ鳥が孵化後2週間以降なら、小型のインコ類には水分を減らし少し濃いめに、中型以上なら少し薄めにして与えてください。毎日の様子を確認しながら濃度を調整しましょう。

ヒナ鳥に食事を与えるときに強く持たないようにしましょう。ヒナ鳥にとって無理強いさせている状態になります。飼い主様の手を怖がってしまいますし、呼吸器官に食事が入ることもあります。
昼間に食事を与えず、夕方たくさんの食事を与えたりしてはけません。室温27~30℃、環境も整え回数を多く与えるようにします。
手にもったヒナ鳥が温かく感じられるのは飼い主様の手が冷たくてヒナ鳥の体温を奪っていることになります。冷たい手は嫌われます。手をお湯で温めるかヒナ鳥をタオルなどで包むようにして体温を維持してあげましょう。
お腹がすているのに食事をしないときは健康状態に何らかの問題が発生しています。室温や食事の濃度・温度などが合っているか確認しましょう。
★かかりつけの獣医師に相談しましょう

ヒナ用のパウダーフードが手に入らないときの代用として


挿し餌の作り方

  • ゴミをとったむき粟を200g用意します。
  • フライパンか鍋で焦がさないようにから煎りします。
  • 新聞紙に広げあら熱を取ります。
  • 容器に移し、卵の黄身を混ぜ合わせます。
  • 風通しの良い日陰に広げて干しましょう。
  • よく乾燥できたら容器に移し、冷蔵庫で保管します。
    (半月~1ヶ月ほどもつと思いますが、臭いがしてきたりおかしいと思ったらやめましょう)
  • 毎日与える量を取り出して、ひたひたの水を入れて煮ます。
    (電子レンジでもOK!20~30秒くらい)ぷつぷついってきたら火から下ろします。
  • 青菜をすったものや、ボレー粉などを加えて出来上がり。