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バベシア症

バベシア症

原因

原因はバベシア原虫(Babesia divergens、B.bovis、B.microti)です。マダニが媒介し、宿主の赤血球内に寄生する住血原虫です。

バベシア原虫は種類が多く家畜、ペット、野生動物など多くの脊椎動物に寄生します。その中で人に寄生することが確認されているのは数種類です。

ウシなどに寄生するB.bovis、野生のげっ歯類に寄生するB.microtiなどです。

犬においては、東北地方から九州まではBabesia divergens、沖縄はBabesia canisの感染です。

 

感染

マダニに吸血されることで感染します。吸血したマダニの体内で増殖され感染する原虫になるとマダニのだ液腺に移行してきます。

一部はマダニの卵巣に入り卵に感染します。

マダニに刺されるとだ液腺に入る感染原虫が体内に侵入します。赤血球内で成長しながら分裂し、他の赤血球に侵入していきます。

やがて赤血球は破壊され、最後は全身の毛細血管に原虫が寄生します。

 

症状

赤血球内に住み着き、分裂を繰り返し増えるため、そのときに赤血球が壊されるために、貧血や黄疸や血尿・血色素尿、発熱、元気消失などがあらわれます。重症の場合は死に至る場合もあります。

 

診断

血液の赤血球にバベシアが見られるかを顕微鏡で検査をします。見つからない場合もあるため検査機関に血液を送り精密検査をすることもあります。

 

治療

抗原虫薬の投与ですが、最も有効とされていた抗原虫薬が販売が終了しているため代用薬をつかいます。貧血などに対しては、輸液や愉血、造血剤などの対処療法を行います。

 

予防

バベシア症は犬にマダニがつかないようにすることで予防できます。

現在は、スポット剤や経口薬があります。市販のスポット剤は効果が弱いため注が必要です。

経口薬ではマダニは犬の血を吸うことで駆除されます。バベシアの感染する前に駆除されます。