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ブルセラ症

ブルセラ症

原因

ブルセラ菌で人に感染するのは次の4種類です。B.abortus(牛型菌、バング菌)、B.melitensis(山羊型菌)、B.suis(豚型菌)、B.canis(犬型菌)。

動物の飼主さんに特に注意していただきたいのはB.canis(犬型菌)の犬ブルセラ症です。

犬に対して病原性が弱く、感染しても発症しないこともあります。人に対しては犬よりも弱いので感染して発症することはあまりありません。

 

感染

酪農家や獣医師など、動物と接触する機会の多い人は要注意

人への感染菌としては牛型菌が重要で、酪農家や獣医師など家畜と接触する機会の多い人に感染が集中しています。

感染動物の乳や血液などが手などに付着し経口感染、経皮感染すると考えられます。雄の場合は精巣が汚染され精液から菌が検出されています。

この菌は人に対しても強い感染力を持ちます。

犬の場合は主に交尾で感染します。口や粘膜、感染犬の胎盤や尿を触ることで感染することもあります。ブルセラは生殖器で増えるため、お産や流産で排出された胎盤や体液に菌が含まれるため、それらに触れることにより同居犬や飼い主に感染してしまいます。また、母犬が感染している場合、母乳にも菌が含まれ子犬に感染し、感染犬の尿にも菌が排出されるので注意が必要です。

 

症状

犬では流産、人では発熱などが

感染しても症状はほとんど出ません。妊娠している場合は50日前後で流産、死産を起こします。

雄犬は症状をほとんど出ないので、気づかないうちに感染を広げてしまいます。

また、精巣が炎症を起こし繁殖できなくなります。

→ 重症の場合は精巣が炎症を起こし繁殖できなくなることがあります。

また、精巣が炎症を起こし繁殖できなくなります。

ヒトは発熱が長期間続くこともあり、悪寒、倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛などを起こします。

リンパ節の腫脹などが見られます。合併症として、関節炎、骨髄炎などです。嘔吐や体重減少、うつ状態になることもあります。

インフルエンザ症状と類似していることと、通常の潜伏期間は1-3週間ですが、数か月以上のこともあるため注意が必要です。4類感染症の届け出伝染病です。

 

治療

テトラサイクリン系の抗生剤や抗菌薬を投与します。しかし、投与期間は長期にわたり、治療しても治らなかったり再発する例もあります。感染犬や疑いのある犬は卵巣子宮摘出や睾丸摘出することで感染源の軽減ができると考えられています。