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ウサギの形態的特徴

ウサギの形態的特徴

ウサギは野生では捕食される動物です。敵から逃げるために自然に適応した長く大きな耳とよく見渡せる目、発達した頑丈な後足が特徴です。本来は夜行性で明け方と夕暮れによく活動します。大型の野ウサギは時速80kmで走ることもできます。
ただ体に比べ骨が弱く骨折しやすいので注意が必要です。

なんと言っても一番の特徴は大きな耳です。大きな耳は音を集めるのに優れ天敵から逃げるために役立っています。左右の耳は独自に動き的確に集音するため音の方をむくことができ、かすかな音でも確認できます。また、ウサギは汗腺が発達していません。その代わりに耳にはたくさんもの抹消血管が通っていて、熱を放散することで体温調節にも使用されます。

ウサギにとって耳はとても敏感な場所です。抱くときなど絶対に耳を持たないようにします。

生まれたときに既に16本の乳歯があります。40日くらいで永久歯に生え変わります。28本あり、切歯の前歯は一生伸び続けます。以前は切歯の特徴からハムスターやリスと同じげっ歯目に分類されていました。1年で約10cmくらです。上の前歯の裏に細い切歯が2重に生えているのが特徴です。歯は硬いエナメル質が前面にあり柔らかい後面が磨耗して鋭くなっています。

顔の裏側にある目はほぼ360度を見ることができます。
ただし、視力はあまりよくなくて物を識別することは困難です。もともと夜行性なので薄暗いところでも見えます。目を開けたまま眠ることができるのは襲われてもすぐ逃げられるからだといわれています。

 

口唇

上唇裂といって上の唇が縦に分かれ自由に開閉する口をもっています。鼻をピクピクさせる動作が愛らしいウサギですが、この口唇の動きで鼻が動くのです。欧米では【鼻でウィンクをする】といって人気があります。1分間に約20~120回も動かすことができます。

四肢

前肢は短く、指は5本あります。爪が鋭く、穴を掘るのに便利です。後肢は大きく前肢に比べ長く指は4本です。ジャンプ力があり走るのに適していますが、室内での飼育するときはこの破壊力は要注意です。
どちらも肉球(パット)がなく歯ブラシ状の毛が生えています。硬い床の場合、パットがないのでびらんになりやすく、注意が必要です。

皮膚

ウサギの皮膚はアイランドスキンと呼ばれる肥厚部と薄白部があります。アイランドスキンは被毛が多く密集していて早く発育します。まだ研究段階でが、いろいろな要素が関係していると考えられています。
肛門部と鼠経部(お腹の横)に臭腺があります。雌より雄の方が頻繁に臭いつけを行います。また、より優位な雄ほど回数も多いようです。頸の下のたるみは太った雌に多く見られ、頸袋、肉垂れと呼びます。雄にはほとんど見られません。