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ウサギの生理的特徴

食糞(盲腸便)

ウサギの糞は大きく分けて臭いの少ない硬便と臭いの強い緑色の軟糞(食糞)の2種類があります。職糞は通常の食事の後4~6時間後に排泄されますが、夜中から早朝にかけて肛門から直接食べるので人が目にすることはありません。盲腸は消化器官の小腸と大腸のつなぎ目にあって、小腸から末消化の食べ物が入ってきたら細菌によって発酵させ、そのときにウサギの体に吸収されやすい脂肪酸やアミノ酸、ビタミン、ミネラルが作られます。これが盲腸便として排泄されるのです。ウサギがこれを摂取することで食物の栄養を完全に吸収することになります。

ときに、健康でも盲腸便と普通の便が交じり合った便が排泄される事もあります。その場合は下痢とは違います。しかし、肥満や病気により、肛門に口が届かず盲腸便を食べることができなかったり、食事が低繊維高炭水化物の場合、常に柔らかい便が出ているということもあります。
また、高蛋白・高炭水化物の食物を多く与えていると、盲腸のpHが変化し、クロストリジウム菌のように本来増えてはならない最近が増殖し、内毒素を生産してウサギの死亡の原因になる事があります。

有色尿

ウサギの尿は、黄色-オレンジ色に見えますが、これは、ポルフィリンと呼ばれる色素が原因です。またカルシウム成分の多い食餌をしていると尿中にカルシウムが排泄されるため、一層尿の色がにごって見えます。ウサギにも、膀胱炎や腎炎、膀胱結石、腎結石、腫瘍があります。症状は様々で頻尿(回数が多く量の少ない尿)、血尿のような色をしている、排尿時の痛み、食欲の低下などです。特に雌の場合は、子宮の病気から出血をすることもあるので、区別が必要です。従って、このような症状が見られたらすぐに診察を受けましょう。
ウサギの尿はアルカリ性が正常です。そのために炭酸カルシウムが結晶になりやすく、まれにドロドロした尿が排出されることがあります。尿路結石や膀胱炎の原因でもあるので毎日観察するようにしましょう。